アヴァニ(AVANI)は、
ヒマラヤの麓、インド・ウッタランチャル州で
山岳部に住む人々とともに活動を行うNGOです。
「自然との共生」をテーマに、村に住む人々の
生活向上プロジェクトを行っています。
マカイバリジャパンは8年前より、
アヴァニの日本総代理店(商標登録取得)として、
アヴァニの村人たちが野蚕(やさん)の繭の
シルクから作ったショールを販売してきています。
アヴァニへ出発。
アヴァニのあるインド・ウッタランチャル州トリプゥラデヴィ(Tripuradevi)に行くのには飛行機の便がありません。汽車か車移動のみです。幸いなことにインドの急行旅客列車シャタブディ・エクスプレス(Shatabdi Express)がデリーの「アナンド・ヴィハール(Anand Vihar)始発駅」から「カートゴーダム(Kathgodam)終点駅」まで走っていました。朝6時15分、定刻どおりに出発。その後停車駅は3駅ほど。午前11時45分、定刻どおりにカートゴーダム駅に到着。5時間半の汽車の旅でした。
さてカートゴーダム駅から、アヴァニのセンターがある標高1600メートルのクマオン(Kumaon)地方まで、車で7時間の予定です。アヴァニを奥さんのラシュミ(Rashmi Bharti)さんと立ち上げたラジュニッシュ(Rajnish Jain)さんが、12人が乗れるように、3台のトヨタ・イノーバ(ミニバン車)を手配をしてくれていました。
避暑地だけに途中の景色はすばらしいです。学生たちも何度も「すばらしい!」と感嘆の声をあげていました。ラシュミ&ラジュニッシュ夫妻がアヴァニを立ち上げるきっかけになったのが、旅行で訪れたこの地域の景色のすばらしさです。都会の喧騒を離れ、意味ある人生を送り、この地域の人たちの助けになりたいと決意をして、これから私たちが訪れるクマオン地方に1996年に拠点を構えたのです。
8年前に石井博子が最初に訪れた時には、道が舗装されていず、難行苦行の車の移動だったと話していましたが、現在はすべて舗装されていました。インドのインフラ整備が地方にまでいきわたってきたことを実感しました。車は最新のトヨタ・イノーバなので、運転手はスピードを出すのです。山道なのでぐるぐる廻っていきますから、とうとう私も含めて4人が車酔いに苦しみました。その後はスピードを38キロに制限して、途中休憩をいれながら10時間かかってアヴァニに到着したのです。
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シャタブディ・エクスプレス。日本の新幹線と比較できませんが、乗り心地は快適でした。
カートゴーダム駅のおしゃれな駅舎。駅から車で1時間半の標高1938mに避暑地として有名な「ナイニータール」があります。
冬になると遠くにヒマラヤ連山がくっきり見えます。
途中、原生林には松の木が群生しています。ラジュニッシュさんはこの松を活用して「松の木気化発電機」を開発しました。
アヴァニ・センターの入り口です。
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