野蚕のアヴァニ
インド, ムガ蚕, エリ蚕, タッサー蚕, 天蚕、野蚕、ワイルド シルク、草木染め 
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アヴァニの商品。
自然の生態系を崩さず、
人間と自然が共存すること。
アヴァニの商品について説明をしてください。
ラジュニッシュ アヴァニの商品はすべて、野生の蚕の繭(まゆ)を手つむぎし、野生の草木で染色し、村の人々が手機織りしました。
センター内で、染色用の植物を栽培しています。アヴァニの理念は、自然の生態系を崩さず、人間と自然が共存することです。草木染めに使う野草は、なるべく地元ウッタランチャル州で採取できるものを選びます。自分たちで採取することで、市場の価格や供給の変動に影響されることなく、持続的に草木の色を入手することができるのです。
日本でも入手することの難しくなった野生の蚕ですが、インドでは様々な種類を手に入れることができます。アヴァニでは、黄金の輝きを放つムガシルクをはじめ、エリシルク、タッサーシルク、さらにはウッタランチャル州の産物であるオークタッサーを用いて製品作りをしています。野生の蚕は、食べる葉の種類が違うだけで、様々な色や硬さの繭をつくり出します。たとえば、樫の葉を食べる蚕がつくる金色の繭からつむがれる金色のシルクはムガシルクとして珍重されています。
*ムガシルク、ムガタクシルク、タッサーシルク、マルベリーシルクなどの情報はこちらで詳しく説明していますのでご高覧ください。
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アヴァニの周りでは、どこでもこのような美しい山景色が堪能できます。
訪問を終えて。
10年以上前から、私と石井道子と博子は、そして私の周りは、男女関係なく、野生の蚕の繭からつむぐシルクで手織りされたアヴァニのショールのファンでした。素朴で軽くて暖かくて、気持ちが良く、少しおしゃれっぽく見えること、何より自然素材の色が魅力的でした。
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自然素材のシルクやウールで手織りされたショール完成品。
アヴァニとの出会いは、9年前のある日。私はインド各地の伝統工芸品の店が開かれているデリハットという物産展に出かけていきました。アヴァニも出展していました。そこにラシュミが山から出てきていたのです。ラシュミは、私や博子のことを「日本人でよく買ってくれる人」とスタッフから聞いていたので、親しく話がはずみました。私たちが、マカイバリ茶園の総代理店として仕事をしている話をすると、彼女は「マカイバリ茶園の取組み、及びラジャ・バナジー氏を尊敬している」と話しだしたので、急に距離が近くなりました。最後は、「一度山に来てください。」となりました。
その翌年、早速、博子がアヴァニに出かけて行き感激して戻り、弊社のホームページで紹介しました。ラシュミ夫妻はマカイバリ茶園と同じ理念で活動をしていたのです。博子の訪問後、ラシュミはマカイバリ茶園と同じようにマカイバリジャパンをアヴァニの日本総代理店にしてくれたのです。日本でアヴァニのロゴの商標登録もすませました。
今ではフランスの有名なブランド会社も、アヴァニへの技術指導を行い取引をスタートさせています。アヴァニは、ドミトリー(宿泊場所)をつくり世界中から見学者の受け入れもしています。訪問帳を見てみたら、アメリカ、フランス、ドイツ、カナダ、イギリス・・・から来ていました。
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牛と学生。ここでも牛は大事な環境保護?
学生とともに、急遽訪問したアヴァニでしたが、今まで以上に多くのことを学びました。マカイバリ茶園のラジャ・バナジー氏も同じですが、お二方が、山岳地で日々実践していることを畏敬の念で、この訪問記を書いている今も思い出します。
最後までこの訪問記にお付き合いいただきましてありがとうございました。ご縁がありましたら、マカイバリ茶園とともにアヴァニもご訪問ください。世界のニュースをみる時にインドへの親しみももってくださると嬉しいです。
ニュースにはならないけれど、理念をもって多くの人を指導し、実践している人がいることをご理解いただけましたら、私のこの拙い訪問記も生きてくると思います。
東京経済大学の渡辺龍也教授とゼミの学生さん、「遠くまでよくおいでくださいました。」ラジュニッシュも「遠くまでよくきてくださいました。」と何度も言っていました。学生さんにとって、アヴァニの取組みが、今後の人生の励みになりますようにお祈りしています。
 
車で2時間、その後山道を徒歩40分のセンターから一番近い山の作業所に学生が訪れました。センターから遠いところは車で4時間、さらに徒歩4時間です。

作業所の中で近隣の村人によって糸つむぎが行われています。

うこんの植物。黄色をだします。

紅茶の木がセンターの中に植えられていました。近くに紅茶農園もあるとのことでした。

蚕が食べる樫の木の葉。黄金色でムガシルクと呼ばれています。渡辺教授とタヴィクさん。

自然素材のシルクやウールで手織りされたショール。

自然素材で染めた絹糸。

センター事務所とドミトリー。

商品を運ぶ手段は馬です。

デリーにて、石井博子経営のハッピー・ハンター・カフェでアヴァニ訪問前に博子が学生に"講義"をしました。

すぐに子供たちと意気投合した学生。

アヴァニから帰る日。

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